TORUSO

なにかを作り始めるとき、しばしば貝殻や骨の形を作品に取り入れる。

形や質感が好きだからという理由もあるが、これらのものが持つ空間について興味がある。

骨格がつくる空間。肉体が消えて初めて見ることが出来る、器としての姿だ。

土は器を作るのに向いている。自在に成形でき、焼成すれば半永久的にその形は持続する。

土に生物として器官は存在しないが、最初から命の器である骨格をもとに形を作ればどうだろうか。

たとえ生き物としての形をとどめていなくとも、そこに生命を見出し体感することが出来るだろう。

角 Horn  / 2020


あと After  / 2015

残像  Traces  / 2015